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26 2月, 2011

山下保博/アトリエ天工人の「クリスタル・ブリックⅡ」(目黒区G邸)

山下保博 + 伊與田敬介/アトリエ天工人による住宅「クリスタル・ブリックⅡ」(目黒区G邸)の見学会に行ってきました。


敷地は144m2、建築面積は75m2。鉄骨造2階建て。内観の見学は出来ましたが写真公開は残念ながらNGでしたので、外観のみの掲載となります。

天工人のガラスブロック建築シリーズ第4弾で、鉄骨の枠組みにガラスブロックとALC(軽量気泡コンクリート)をはめ込んで構成。 構造担当は佐藤淳さん。

中には無垢の鉄柱に囲われたシャフト状の階段室があり、1階、2階ともにその周囲に収納や、水回りが取り囲むような構成になっています。階段室は屋上まで伸び、ペントハウスを形作っている。

今回新たに開発された日本電気硝子の「ファイネックスHI」というブロックを使用。開発にはアドバイザーとして天工人も携わった。

「ファイネックスHI」のカットモデル。ガラスブロックの中に4枚のガラスによってレイヤーがあり非常に高い断熱性能を発揮している。ガラスブロックの中に加工を施した製品は世界初とのこと。



山下保博さん(右)と、担当の伊與田敬介さん(左)。「ボーダー状のデザインにすることで、室内では天井が浮かび上がるような不思議な感覚が得られ、刻々と日が動きながらも1日中明るさが常に保たれます。また新開発のガラスブロックを積極的に使うことで環境性能にも対応しました。」



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25 2月, 2011

軍艦マンション再出航イベント


築40年の軍艦の再出港!

今も残る第3スカイビル(通称:軍艦マンション)は、陸軍船舶兵出身という経歴をもつ異端の建築家渡邊氏の代表作。その建物が、2011年、40年の時を経て再生されました。シェアハウス、 シェアSOHO、オフィスからなる計64区画の入居者を募集中。

内覧会をかねて、35組のクリエーター達が展覧会、パフォーマンスを行います。参加アーティストは、akiba maico、映像クリエイター石川慶、グラフィックデザインユニットONOから、サウンドデザイナーやソムリエまで。
本日、オープニングパーティ(18:00~22:00)

期間:2011.2.22(tue)-2.27(sun)
会場:軍艦マンション 新宿区大久保1-1-10
入場:無料

詳細は当イベント情報ページまで 


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21 2月, 2011

西田司さん×アラン・バーデンさんの「軒下と小屋裏の家」

西田司+稲山貴則+梁井理恵/オンデザインと、構造はアラン・バーデン/ストラクチャード・エンバイロンメントが担当した「軒下と小屋裏の家」のオープンハウスに行ってきました。
場所は文京区の高台。

敷地182m2(法面含)、建築面積58m2の木造2階建て。

屋根の梁は70本、ちょうど開いた本を逆さまにすると閉じてしまうような力が掛かるので、2階の床でそれを受け止めるそうです。
また駐車スペース上のキャンティレバーを支えるため、この屋根の中には"N"型のようなスチールバーが入っており同時に屋根の剛性を上げています。と構造についてバーデンさんに色々説明していただきました。

10m下の崖から見上げる。台地の際に建っており12mの杭が8本打ってあります。

西側の軒下。既存の柿と、奥の槐(えんじゅ)は屋根を貫通。

東側。屋根はアスファルトシングル葺き。

アプローチには大谷石、LEDライトが埋め込まれており、軒の上まで照らしています。
大盛況のため見学は順番待ち。

エントランスも大谷石。目の前には半分だけ崖下の風景が見えます。

エントランスから左は寝室。


エントランスから右はガレージルーム。

ここはホビールームのようですが、将来的には床を張って子供室にもできるそうです。ハシゴでのぼると上はロフト。

模型でよく分かりますが、1階と2階の間が大きなロフトになっています。

ロフト。奥に扉が付いており、そちらはパントリー。

パントリーは2階のキッチンに繋がっています。

キッチン側からはこのようなかんじ。

中二階。ロフトスペースより階段室をはさんだ反対側にはクローゼット。

2階へ。

ここは"ウィンターテラス"と呼ぶそうです。奥は水回り。


銀色のパイプはLDKの上下の空気を循環させるもの。

LDK。最上部は4.6m。

外部からの視線に配慮して開口は高い位置に、それぞれ電動のブラインドが設置されています。テレビ台や収納も屋根の勾配に。


「崖の延長のような急勾配の屋根、このユニークな住宅をに携われ、西田さんの思いをうまく形にできよかったです 。」とバーデンさん。
「ここは高台ですが都心のため周囲には中高層の建物がたくさんあります。そこで1階は軒で外部視線と景色をコントロール、中層は収納にして窓をなくす、2階は窓を高くしながらも高木の緑は見えるように工夫しました。」と西田さん、担当の稲山さん、梁井さん。

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16 2月, 2011

飯塚豊さんによる「魔女の家」

飯塚豊さん / i+i 設計事務所による住宅「魔女の家」のオープンハウスに行ってきました。場所は田園都市線 二子玉川駅から少し離れた多摩川にほど近い住宅地。

敷地は119m2、建築面積は48m2の木造2階建て。

南側から。

「擬生物的なフォルムの中に、変化に富んだ空間をつくることが、事務所の最近のテーマです。」と飯塚さん

ファサードはレッドシダー材。エントランスは黒に塗装され、ぱっくりと口を開け動き出しそうな"魔女の家"。

1階には主寝室と、将来の子供室スペースですが仕切りはなくひとつのフロアになっています。床はパイン材。

奥の主寝室側から。天井をあえて抜き構造を見せアクセントにしてあります。右側はクローゼットや水回りのスペース。


2階へ。

2階ダイニングから振り返ると、右にキッチン、少しステップしてリビング。 上にはロフトがあり、床の梁が軒のようにも見えます。


キッチンは家事スペースにもなってます。

リビング。将来南側(右)には隣家が建つので、坪庭のようなバルコニーから明かりが入るよう工夫されています。



中央上に付くのはエアコン用のガラリ。

書斎として気持ちの良さそうなロフトからはテラスへの出入りができます。

「今回の家では、回遊性のあるスキップフロアに、垂木構造の屋根を重ねました。建主さんには、多様なシーンと、刻々と変わる天井の美しい陰影を楽しんで頂けたらと思っています。」と話す飯塚さん。

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