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18 3月, 2011

坂茂建築設計 「PAPER PARTITION SYSTEM」

東北地方太平洋沖地震のその後の状況は皆様もご存知のことと思います。余震が続いていることもあり、避難所での生活を余儀なくされている方々の精神的および肉体的な疲労は計り知れません。

坂茂建築設計の「避難所用 簡易間仕切りシステム」は、避難所にある程度のプライバシーを確保するための、いわば、避難所内シェルター(避難所)です。ご興味がある方は、以下のリンクより詳細をご確認下さい。

http://www.shigerubanarchitects.com/SBA_NEWS/SBA_news_5.htm






通常、プレファブ住宅が完成するまでの数カ月間、被災者は体育館などの大空間での雑魚 寝を余儀なくされ、まったく プライバシーのない生活を送らなければならない。そこで避難所用間仕切りシステム1(新潟県中越地震復興支援)と避難所用間仕切りシステム2(福岡県西方 沖地震復興支援)に改良が重ねられた。壁部分に使用していたハニカムボードに代わり、緊急時でもより早く、より安く入手できる紙管によるフレーム式とし、 壁部分には布を使っている。紙管のジョイントは、合板を組み合わせてつくり、そこに筋交いとしてロープを掛けるという単純なシステムである。紙管の長さは 柱も梁も共通した180cmとし、家族の人数により必要なサイズに合わせられるようにモジュール化した。間仕切りシステムを事前に行政がストックしておく ことはほぼ不可能であるので、地震が起きた直後に材料が短時間に安価で用意でき、簡単に組み立てられるシステムとして開発された。
(写真、文ともに坂茂建築設計HPより)



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