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25 2月, 2013

レベルアーキテクツによる「深沢の住宅」

中村和基 + 出原賢一 / レベルアーキテクツ (Kazuki Nakamura + Kenichi Izuhara / LEVEL Architects) による世田谷区に竣工した「深沢の住宅」のオープンハウスに行ってきました。

 敷地面積80m2、建築面積47m2、延床面積116m2。木造3階建て。ファサードは珍しいネイビー。

 元あった大きな土地を4つに分譲された敷地は南北に細長い、都心ではお馴染みの敷地形状で、建物の間口は3.6m、奥行きは16.4m。

ガレージ奥にある玄関を入ると左に納戸、洗面・浴室、右側にトイレ、突き当たりは和室。


和室の奥からは一直線に通りの反対側まで見通せる。

2階に上がると中央にフリースペースが設けてあり、南側にリビングと...

 北側にダイニングとキッチン。フリースペースの上は吹き抜けを介してトップライトから光が注ぐ。これにより奥行きのある建物の中心部も暗くならずに済む。

 10.6帖のリビングは40cm下げ、3階にも少し追い込み高さ約3.7mに、間口2間を感じさせない空間になっている。

段差を利用した特注のソファーは可動できる。

対照的にDKは低く抑えメリハリをつけ、リビングがより広く感じられる。

 キッチンの背後は奥さまのワークスペースを取ってあるので広め。右の出っ張りは柱ではなく冷蔵置き場。

 細かくレヴェル操作が行われたので階段の取り回しは少し複雑だが、この住宅のアクセントになっている。

 足元に目をやると一工夫した意匠。

 3階へ。右は主寝室、左上に子供室、右上にロフト。

主寝室には濃い落ち着いた紫で差し色。

主寝室上のロフトへ。入り口に斜めの引戸がちらっと見えているが、西側に掛かる斜線で建物の上の方が少し傾斜しているため。

ロフト。机の下の足元は主寝室の収納を下げる工夫で生まれた。

ロフトから高さ6mの吹き抜けを見下ろす。向かいが子供室。

子供室にも紫の差し色があるがこちらは淡い色だ。外観や壁の色は施主による指定だったそうだ。
「施主は奥行きがあり隣家が迫る敷地でありながら、できるだけ明るく広々とした空間を望まれました。壁を極力少なくできるSE工法と緻密なレヴェル操作でそれらを実現しました。」と中村さんと出原さん。

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