japan-architects.com

15 5月, 2014

堤 庸策 / arbolによる「鳳の家」




堤 庸策 / arbol(Yousaku Tsutsumi/ arbol)による「鳳の家」の内覧会に行ってきました。場所は大阪府堺市JR鳳駅から徒歩20分程の住宅街。

木造2階建、外観はシルバーのガルバリウム貼り。
敷地面積 : 64.75㎡
延床面積 : 86.42㎡
1階床面積: 44.21㎡
2階床面積: 42.21㎡
家族構成は30代の夫婦の2人住まい。
ご夫婦2人暮らしの空間テーマとしては[プライバシーを確保しつつ風と光を取りこみ居心地の良い住まい]であった。


正面玄関ドア


金物はシンプルなウェスト製品


ビルトイン ガレージ
施主からの要望の優先順位がビルトインガレージの設置が高かった。そこで出した答えとして一見閉鎖的だが、外観は開口も駐車スペースの存在感もなくしシルバーのガルバリウム板で全体を囲うデザインにされた。


ビルトイン ガレージ内


ガレージの脇からも玄関へアクセス出来ます。


一階はフリールームと更に奥は寝室。
一見外観には窓がなく閉鎖的に見えるが、内部空間はシルバーのガルバリウムが程よく反射して明るい。自然光だけでこれだけ明るい空間になっていることに驚く。
また、風の取り込み方については、外観の一部(道路側と中庭側の2カ所)にメインの外壁のガルバリウム板の素材・色・形状共に同様の物で平面上互い違いに重ね合わせたスリットを設けたことにより視線は遮り風のみが通り抜けるように。

寝室

寝室にデザインされた照明。真ん中にはエアコン。

玄関を入るとすぐに階段と扉。左はトイレ。寝室から玄関の方に戻ると、右側の壁に鏡が配置されていることに気がつく。

トイレの天井には階段の裏側をあえてデザインに取り入れている。
施主が要望していた螺旋階段をイメージしている。

階段に設置された照明。

二階から階段を覗く。
照明が設置されている壁が少し欠けているのがポイントとなっている。

二階 LDK
奥に見えるガラス張りの空間は半屋外空間。手前左は屋外吹き抜け。部屋のような外部空間があることで、実際の間取りよりもゆったりとした広さを感じることが出来る。

キッチンから見た半屋外空間。

ポリカーボネートの屋根は、光が入り、雨も近所の目も気にせず洗濯物を干すことが出来る。

キッチンから見たリビングルーム。奥の部屋は読書をしたり出来るホビールーム。一階寝室と同じように二階でも緑が見えるように背の高い木が植わってる。

二階から見下ろした吹き抜け外部空間。一階寝室が見える。

ホビールームから中庭を通して見たLDK。
ルーバーの配置は、隣の家の窓が見えないギリギリの位置に現場で調整して設置したそうだ。

光の取り込み方については、2カ所ある中庭とドライスペースのそれぞれを少し離して計画し、その箇所ごとに大きな開口を設けることにより、天空からの光の柱が分散され、1階・2階共に立体感のある光が注ぎ込み、心地よくオープンな中庭を各室から眺められる。

建築家・堤 庸策氏
『決して広くはない建て坪約13坪とう広さで、敷地の外周が塀で囲まれている空間とは思えないくらいの、開放感、広がり感とプライバシーの確保を兼ね備えた居住空間を実現した。』


========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com

建築・デザインのイベント情報 >>What's happening

建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
>>Twitter   >>Facebook